ウェブデザイナーがプログラミングを学ぶメリット

近年、ウェブフロントの技術進歩が目覚ましく、多くのウェブデザイナーを悩ませています。

デザイン済みのテンプレートや多機能なサービスが続々と登場したことにより、デザインだけではなく、お客様が欲しい機能を実現できることもウェブデザイナーに期待されるようになってきました。

よく要望される機能

CODEMYの講師は、ウェブデザイナーの妻と共同してウェブサイト制作を行っているため、お客様から様々なご依頼やご相談をいただくのですが、近年増え続けているのが「デザインの枠に留まらないインタラクティブな機能を備えたサイト」です。

具体的な例をご紹介します。

お問い合わせフォーム

お問い合わせフォームはウェブサイトから商品やサービスに関するお問い合わせやお申込みを受け付ける窓口として極めて重要な機能です。WordPressなら、ContactForm7に代表されるプラグインを使うことで比較的簡単にお問い合わせフォームが設置できます。

しかし、次のような機能はお客様の目的に応じて任意で設置するものなので、デザインの技術というよりも、システムやプログラム寄りの技術・知識・経験が求められます。

・お問い合わせを送信すると自動的にサンクスページへ遷移させる
・Googleアナリティクスなどのコンバージョン計測タグを設置する
・iPhoneでフォーム入力時に画面が勝手に拡大しないようにする
・ラジオボタンと他の入力項目を連動させる
・フォームの日付項目をカレンダーで選択できるようにする
・「同意する」にチェックを付けるまで送信ボタンを押せなくする

インタラクティブな動作

以下のようにユーザーの操作に合わせて動作するインタラクティブな機能はCSSだけでは実現できません。JavaScriptのプログラムを併用しなければ実現できません。

・スクロールに合わせてコンテンツがフワッと浮き上がる
・マウスの操作に合わせてコンテンツを動かす
・ボタンをクリックするとポップアップ画面が表示される
・少しスクロールするとヘッダーが縮む
・少しスクロールするとヘッダーがページ上部に固定される
・スクロールしても広告エリアがついてくる
・ユーザーがページを閉じようとしたらメッセージを出す
・ページを表示してから一定時間経つと自動的にポップアップ画面が表示される

CSSにアニメーション用のプロパティが登場して以来、簡単なアニメーションならCSSの知識だけで実現できるようになりました。Animate.cssのように、あらかじめ様々なパターンのアニメーションが定義されたCSSライブラリも登場しています。

しかし、CSSライブラリだけでは、スクロールやマウスなどといったユーザーの操作にあわせてアニメーションが始まるようにタイミングをコントロールすることができないので、

・スクロールに合わせてコンテンツがフワッと浮き上がる
・マウスの操作に合わせてコンテンツを動かす

といった機能を実現するには、JavaScriptの力を借りなければなりません。

更新しやすく壊れにくいページを楽に増やしていける仕組み

WordPressなら、次のような機能をご要望いただくことが多いです。

・VimeoやYouTubeのURLを入力するだけで動画が表示される
・設定画面で電話番号を登録すればサイト内の電話アイコンで電話がかかる
・HTMLタグを使わなくても画像を選択するだけでレスポンシブな表示になる
・全てのページに自動的にメルマガ登録フォームを表示する
・編集画面のボタンでお問い合わせフォームを簡単に設置できる

ウェブデザイナーに求められる技術知識とは?

こういった機能を実現するには、HTMLやCSSの体系的な知識に加えて、WordPress独自のルールや、JavaScriptやPHPといった言語の種類にとらわれないプログラミング全般に関する幅広い知識が求められます。

ウェブデザイナーという職種名だけで一括りにはできませんが、お客様が求めるものがデザインだけでなく機能にも及んでいる場合が多いことは紛れもない事実です。

プログラミングの技術知識にも長けているほうが、そうでないウェブデザイナーよりも、仕事の面で有利だということもまた事実です。

今や、デザインを表現する方法は画像だけではありません。スライドショーやアコーディオンメニュー、パララックス効果や多彩なアニメーションもまた、お客様が求めるデザインの一部であることが少なくないのです。

熟練した多くのウェブデザイナーが慣れ親しんでいるHTMLやCSSでさえ文法が進化し続けているので、古い知識を整理して新しい知識を受け入れやすくする自己研鑽を怠ると、ウェブデザイナーとして活躍の場を広げることは難しくなるでしょう。

ウェブデザイナーの価格競争時代を生き残るには?

お客様にとっては、デザインだけに特化した人よりも、マーケティングからプログラミングまで全てを安心して任せられる人のほうが、相談もしやすくトータルコストも抑えられるというメリットがあります。

そのため、デザインは得意だけれどプログラミングは苦手という人の中からあなたが選ばれるためには、デザイン以外の魅力で勝つしかありません。

お客様にとって魅力に映る要素とは何でしょうか?

・デザインの技術(これは必須)
・仕事のスピード(納期)
・価格
・人柄や評判

などが思いつくのではないでしょうか?

しかし、新規のお客様はあなたの人柄や評判を知りません。技術も知りません。

となると、納期価格です。

他のウェブデザイナーよりも早く対応してくれて、なおかつ、安く請け負ってくれる人が選ばれやすいということになるでしょう。

そう、あなたの技術や知識、デザインのセンスでは選んでもらえないのです。

すると、あなたよりも遥かに技術も価格も低いウェブデザイナーに仕事を奪われるということが当たり前のように起こります。

しかし、プログラミングを学ぶ中で自然と身に付いてくるWebに関する体系的な知識があれば、上でお話したような機能的な要望にも対応できるケースが増えるので、「価格は決して安くないけれど、この人ならあれもこれも叶えてくれそうだ」という信用を得ることができ、価格競争に巻き込まれることなく、適正価格で活躍の場を見出すことが可能になります。

CODEMYマンツーマンレッスンはこんな方のお役に立てます

普段はウェブデザイナーとして仕事をしている方の中には、プログラミングが苦手なために、お客様からの要望に応えられずに困っている方が少なくありません。

・すでにプロとして仕事をしている立場なので、いまさら誰に教わればいいのかわからない。
・仕事だけでなく家庭のこともしなくてはいけない。
・スクールに通っている時間もないし、何十万円もお金をかけられない。
・書店で本を買って勉強したけれど、断片的な知識が増えるばかりで何が正しいのかわからない。
・WordPressの案件が増えてきたけれど対応できないので受注できない。
・クラウドワークスなどで価格競争に巻き込まれてしまい、明るい未来が想像できない。

CODEMYの講師は、ウェブデザイナーと共同でウェブサイトの制作や制作方法の指導を行っているウェブプログラマーです。

教えることが得意で、リクルート社が運営していた「おしえるまなべる」というオンライン学習サイトの講師として、2015年PC分野の人気講師1位に選ばれ、ウェブのコーディングは20年以上の経験があり、大手出版社から専門書籍の出版実績もある教育者です。

これまでCODEMYで学んでいただいたウェブデザイナーさんは数知れず、上記のようなお悩みを抱えている方にとって最適な解決の場を提供しています。初回の30分は無料とさせていただいておりますので、こちらの相談フォームからお気軽にお問い合わせください。