ワードプレスで特定の専門分野に関する情報発信サイトを構築される生徒様に、ワードプレスのインストールとFTPソフトの設定方法をレッスンさせていただきました。
ワードプレスが使えるレンタルサーバーの多くは、サーバーのコントロールパネルの中にワードプレスをインストールできるメニュー画面が用意されているので、画面の指示に従って、必要な情報を入力/選択していくだけでインストールが行えます。
しかし、それに頼ってばかりいては、サーバーを変更する場合のように環境が変わったときにインストール方法がわからなくなってしまうことが多いです。
やっていることは同じなのに、用意されたインストール手順が少し異なるだけでお手上げになってしまうのはとても残念なことです。
今日の生徒様も、そのことを強く感じていらっしゃいました。
そこで、インストールの手順をガイドしながら、
「いま行った操作で、どこに何が入ったのか」
「次の操作は、何のために必要なのか」
「この設定は、どこに使われるのか」
といった、インストール画面の裏側に隠されて見えなくなっている仕組みについて学んでいただきました。
ワードプレスとデータベースの関係
ワードプレスについて少し勉強したことがある方は「データベース」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
データベースとは、その名の通り、データを保存しておくための専用の領域のことです。
みなさんがパソコンの中でフォルダを分けたりしてデータを整理整頓するのと同じように、ワードプレスで作成した投稿データや固定ページなどの内容は、データベースと呼ばれる専用の領域に保存されます。
データベースは通常、インターネットからアクセスすることができない領域に作成されます。
一方、ワードプレスで作成したホームページはインターネットからアクセスすることができます。
つまり、データベースとワードプレスは物理的に別々のものであり、サーバー内の別々の場所にインストール(または作成)されます。
そのため、ワードプレスの側に、「保存先のデータベースがどこにあるのか?」を教えてあげなければワードプレスは動きません。
だから、ワードプレスをインストールする手順の中で、データベースの新規作成や既存のデータベースを選択する場面があるわけです。そこで選択したデータベースへ接続するための情報(ホスト名、データベースのユーザー名、データベースのパスワード)が、ワードプレスの設定ファイルに書き込まれてインストールが進んでいきます。
データベースとワードプレスがどのように繋がっているのかを学ぶと、はじめて使うサーバーやはじめて使うプラグインやテーマでも、「ここを設定するとどうなるのだろう?」という疑問が浮かんだとき、「きっとこうなんだろうな。やってみよう」と思えるようになり、よくわからないものに触れるような恐れが消えていくでしょう。